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愛犬と災害に備える ~震災の反省を生かすことが復興への一歩
みなさん、こんにちは
明日、3月11日で東日本大震災から4年・・・
また今年の1月17日で阪神淡路大震災から20年・・・
災害は忘れた頃に訪れるという古からの言葉を今一度、私たちはかみしめる
必要があるのだと気づかせてくれます
災害で亡くなった方々そして、全ての動物たちのご冥福をお祈りします
今を生きる私たちは、この災害の教訓を生かして動物たちを守るすべを
身につけることが大切です
考えられることは・・・
①所有者明示はしっかりできていますか?
愛犬がはぐれてしまった時や誰かに保護された時などに「所有者明示」がないと
困ることがあります。方法としてマイクロチップの普及が広がっていますが、名札や
鑑札の装着も合わせて行ないましょう。自分が助けるから大丈夫だと思っていても
飼い主だけが負傷してしまい愛犬と離ればなれになってしまうケース、せっかく保護
されたのに自分の犬だと証明できずに引き取れないケースなど状況は多様です。
愛犬に所有者明示をすること、証明できる写真などを身につけておくこと、応急処置を
学ぶことなどできることを考えて備えましょう。
②備蓄品の用意は愛犬の分もありますか?
以前は、3~4日分といわれていた災害備蓄品も今では5日以上、できれば一週間分は
準備すべきともいわれています。復旧に最も時間がかかるとされる「水」や屋内飼育で外気温に
弱くなっている愛犬を涼ませたり、暖めたりする用意も必要です。移動用のキャリーケースに
備蓄品を用意する方もいますが、緊急の際に必要なので別袋などで用意しましょう。
また一ヶ箇所ではなく数か所に用意することも推奨されています。
③同行避難に必要なしつけトレーニングはできていますか?
「オテ」や「オスワリ」ではなく、社会化ができていることと排泄トレーニングができていることが
重要なポイントです。普段、動物好きの人でも避難生活ではストレスから動物に強く当たる人も
います。最小限の生活でも愛犬に負担が少なくなるようには日ごろからのしつけトレーニングが
大切なのです。クレートトレーニングも大切ですね。またガラスなどの破砕物の上を歩くこともある
ので足周りに伸縮包帯などを巻いたり、靴下をはかせても歩行できるようにしておくと安心です。
④地域の避難訓練には必ず参加していますか?
災害の規模にもよりますが、地域で避難訓練は必ずしていると思います。避難ルートや集合場所を
家族全員が知っていること、設置される緊急災害時動物救援本部についても知識を持ちましょう。
また飼い主同士の連携がはかれれば災害時の避難がスムーズに行えると思います。
⑤飼い主に万が一のことがあった時の手配は済んでいますか?
考えたくありませんが、飼い主自身に災害がふりかかり継続して愛犬を飼育できなくなる状況も
想定することは飼い主の責任です。知人や親族など、万が一の時に代わりに愛犬を適正に
飼育してくれる相手を必ず複数持ちましょう。①の所有者明示も必ず施す必要があります。
他にも、普段から健康な生活を心がけ、愛犬に落下物や飛散物などのリスクがない生活環境を整えて
おくことも重要ですね。また災害時の常識として、車を放置する場合にはキーをつけたままにして
救急車の移動など、必要な時に移動できるようにしておくことなども知っておく必要があります。
愛犬は、自分で備えることができません。
飼い主である私たちの責任はとても大きいのです。
自分のことだけでなく、愛犬たちのためにも災害の教訓を忘れず、備えることの重要性を
意識しましょう!
備えあれば憂いなしっていうんだよね